弾圧との闘い最前線
弱い立場である労働者・中小零細企業を守るために必要な「輸送運賃引き上げ」の重要な約束。関生支部は、その約束を平気で破った企業にストライキで立ち向かい、恫喝的な大阪広域生コンクリート協同組合には「組織運営の民主化」を求めてきた。
しかし、大資本擁護にひたはしる「国家権力」は、そんな闘う労働組合の組合活動を「強要未遂および威力業務妨害」などと歪曲。声上げるものを黙らせるための「弾圧」は過去から何度も繰り返されてきたのだが、今回は、8月の滋賀県警組織犯罪対策課の不当な逮捕事件からはじまり、大阪府警本部警備総務課による大量逮捕という大弾圧だ。
関生支部は、逮捕勾留された仲間への激励宣伝行動をさっそくスタートした。滋賀県警大津警察署前と大阪府警本部前で継続的な抗議行動を開催。その度に、共闘する労働組合や地域の市民団体の熱い支援と反弾圧の輪が大きく広がりを見せている。
●民主主義を奪う安倍政権の動き!●
安倍政権は、秘密保護法や共謀罪、盗聴法改悪を強行し、労働者市民を監視。また、朝鮮半島の平和統一の動きと逆行し、沖縄の民意も当然のごとく無視。民主主義を破壊し続けている。それが今の安倍政権の政治だ。
しかし、これら一連の動きこそが民衆を動かした。権力によるあからさまな労働組合弾圧に反対する仲間が全国各地から抗議行動に参加。私たちへの激励や弾圧に対して怒りをぶつけてくれていることが戦線の広がりになっている。
憲法を無視し、労働組合法を否定する警察権力の動きは、この国の民主主義を無くし一部特権階級のみが豊かになるシステムの構築に繋がっている。断固抗議すべきだ。
今回、関生支部は「第30回多田謡子反権力人権賞」を受賞。「弾圧に抗し生コン労働者の生活と権利を守る闘い」が評価され、◇パレスチナBDS民族評議会(パレスチナにおける超党派市民運動)◇優生手術に対する謝罪を求める会(優生保護法による強制不妊手術に対する謝罪要求)と並んでの受賞だ。
12月15日(土)に連合会館で開催される受賞発表会で講演し、さらに戦線を広げていく。
【 くさり11月号より 】